中央館ロビー絨毯

有馬の里に春の訪れを告げるコブシの花。満開に咲き誇った年は、商売が繁盛するという言い伝えがあります。 ロビーの天井に輝くシャンデリアも、 このコブシの花をモチーフにしたものであり、そこには阪神大震災からの復興への願いが込められています。
そして、2016年3月に新調したロビーの絨毯にあしらわれているのも、同じくコブシの花です。色味は高級感のあるベージュ。有馬グランドホテルの伝統と革新を表現するべく、試行錯誤の末にたどり着いた色です。
また、このベージュは有馬の金泉をイメージしてつくられた色でもあります。風になびく水面。そこへ水鏡となって映り込む、天井に咲くコブシの花。有馬ならではの情景を、絨毯のデザインに落とし込みました。さらに歩き心地にもこだわることで、優雅なひとときを演出。クッション材にはハイクッションラバーフェルトを使用し、しっとりと沈み込むゴージャスな歩行感を実現しました。
激動する社会。有馬の山々が満開の コブシで埋め尽くされる年もあれば、そうではない年もあります。にもかかわらず、有馬グランドホテルは いつもお客様の笑顔で溢れています。 もしかするとそれは、ロビーで色褪せることなく咲き誇るコブシのおかげなのかもしれません。