温泉と燗酒で温もる冬旅
2023年1月17日
宿泊プラン
日本が誇る温泉と酒を有馬で味わう
日本三名泉に数えられる有馬温泉に
日本一の酒どころとして知られる地元・灘の男酒。
古から続く地球の変動がもたらした大地の恩恵を味わい、
体の芯から温まりませんか。
無二の水が生んだ灘男酒
辛口で力強い灘の男酒造りを支えるのが西宮の水「宮水」です。西宮神社の南東一帯から湧出する宮水は、花崗岩からなる六甲山系の伏流水です。花崗岩を通り抜けたこの水は、麹菌の活性化を妨げ、お酒に不快な香りなどをもたらす鉄分が国内で最も少なく、最高の酒造好適水であると言えます。また、最大の特徴はその硬度です。宮水は湧出するまでの過程で貝殻を多く含む地層を通過。その際に貝殻の主成分であるカルシウムが溶け込むことで中硬水となり、それが麹菌の働きを更に活性化することで力強いお酒が生まれます。
六甲山から西宮へと伏流水が流れる過程で、カリウムやカルシウム、ナトリウムなどを取り込み、類い稀な性質を持った宮水が生まれます。
お話を伺ったのは・・・
巽 好幸 先生[マグマ学者]
御影郷の銘酒大黒正宗を熱燗で
神戸市灘区から西宮にかけての灘五郷(灘五郷は、西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷)は、日本一の酒どころとしても知られます。江戸時代、灘の酒は下り酒として江戸へ運ばれ、高級品として扱われていました。宝暦元年(1751年)創業、御影郷に酒蔵を構える安福又四郎商店の酒も、そのひとつです。水戸藩御用蔵として代々御用酒を収め続けてきた同酒蔵は、昭和に入ると準大手メーカーへと発展を遂げます。しかし、阪神淡路大震災で九棟あった蔵のうち木造の八棟が倒壊してからは、方針を一転。機械造り・大量生産の酒蔵から、手作りの酒蔵へと生まれ変わります。その後、2013年には唯一残っていた鉄筋造の蔵も取り壊しに。以降は同じ御影郷の白鶴酒造のサポートを受け、同酒造の酒蔵で酒造りを行っています。日本酒の魅力は多様性にある。廃業に危機に何度も見舞われながらも存続できたのは、多様性を守ることで灘に息づく文化を受け継いでいきたいという蔵元と地域の強い想いがあったからです。大切に受け継がれてきた安福又四郎商店の大黒正宗。食事と合わせることを前提に設計された大黒正宗の特徴はキレの良さ。灘の男酒特有の力強い旨みがすっときれ、お料理の味を引き立てます。お勧めの飲み方は常温以上。まずは熱燗で、温度が下がるにつれて変わる味わいを愉しむのも一興です。この冬は、地元灘が誇る銘酒と兵庫五国の恵みのマリアージュを味わいに有馬を旅しませんか。
大黒正宗
幾多の困難を乗り越え、現在は白鶴酒造の酒蔵で酒造りを行う安福又四郎商店。独自の製法で造られる大黒正宗の味わいは、蔵が代わっても、造り方は不変。作り手によって変わる味わいこそ、日本酒の奥深さであり、魅力でもあります。
麹菌を活性化する特製を持つ宮水で仕込んだ大黒正宗は、熟成することで丸くなり、味わいが豊かになっていきます。
阪神淡路大震災で唯一残った大黒蔵。老朽化によって2013年に取り壊されますが、大黒蔵の看板は今も直営店の店頭に飾られています。
大黒正宗
力強い旨みとキレが特徴の大黒正宗は、牛肉との相性も抜群。旬菜会席のすき焼きには燗酒がお勧めです。
櫻正宗
当館オリジナル大吟醸酒「中の坊」。やや辛口で淡麗な味わいは、天然明石鯛や明石蛸のお造りに寄り添い、旨みを引き立てます。
灘酒の熱燗を冬の定番「おでん」で
おなじみ料理「和楽」の定番メニュー「おでん」を肴に、灘の男酒を愉しみませんか。日本酒とおでんの相性が良いのは、両者を組み合わせることで甘味、旨味、渋み、苦味、塩味の五味が揃うから。お互いが味を補完し合い、それぞれを引き立てます。お勧めは大黒正宗の特別純米。50度の燗酒からだんだんと冷めていく過程もお愉しみください。
おでん 280円(税込)〜
大黒正宗 1号1,210円(税込)
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