神戸ウォーター
2026年1月5日
兵庫美食地質学
神戸の食を育んだ、六甲山系の水
神戸といえば、灘五郷の日本酒や、パン、コーヒーに代表される「ハイカラ文化」で知られます。これら多様な食文化の背景に、共通して「六甲山系の地質」が深く関わっていることはご存知でしょうか。今回は神戸の美食を支える「水」の秘密を、地質学の視点から紐解きます。
神戸港は六甲山系の隆起と大阪湾の沈降という地殻変動によって生まれた、水深の深い「天然の良港」です。明治の開港後、この港に出入りした外国船員たちは、布引の水「神戸ウォーター」を「赤道を越えても腐らない水」と絶賛しました。その秘密は、六甲山系を構成する「花崗岩」が生む清浄な水質にあります。
六甲山系の花崗岩は、鉄分が少なくミネラルの溶け出しにくい「軟水」を生み出します。しかし不思議なことに、目と鼻の先にある西宮の「宮水」は、酒造りに適した「中硬水」。この違いは、地下水が流れる過程で、かつて大阪湾の海底であった貝殻を含む「粘土層」を通過するか否かによって生まれます。粘土層を通過する際に貝殻の成分(カルシウムなど)が軟水に溶け込むことで、水質が変化するのです。
視点を広げれば、日本の地質(火成岩)と急勾配な地形が生み出す「軟水」は、和食の根幹である「昆布だし」の文化を育んできました。軟水は、昆布のうま味(グルタミン酸)を効率よく引き出すためです。神戸の清浄な軟水もまた、だしを基本とする日本料理の発展に寄与してきたと言えます。このように神戸の多様な美食は、地球規模の活動と岩石がもたらす「水」というフィルターを通して育まれた、地質学的な財産であると言えるでしょう。
神戸港開港後、外国船員に「赤道を越えても腐らない水」と絶賛された布引の水。その秘密は、六甲山系の花崗岩が生む清浄な「軟水」であったことに加え、当時の山が生活利用により「禿山」で、腐敗の原因となる落ち葉などの有機物が水に混入しなかったためです。

最新記事
-

春の始まりに、パンの名店へ
2026.1.5
-

陽気に誘われ神戸へ、大人の純喫茶ドライブ
2026.1.5
-

福を招く、神戸七福神詣
2026.1.5
-

毒水と恐れられた炭酸水から生まれた有馬土産・炭酸せんべい
2026.1.5
-

丹波篠山に、ぬくもりを訪ねて
2025.9.30
-

一年のありがとうを大切な人へ贈る旅
2025.9.30
-

福を招く、神戸七福神詣
2025.9.30
-

開港によって栄えた六甲山の歴史を巡る
2025.9.30
-

展望大浴苑「雲海」の大甕
2025.9.30
-

黒毛和牛と松茸を堪能する 秋の恵みを味わう滋養旅
2025.8.1
-

思い出彩る紅葉と御朱印旅
2025.8.1
-

サウナで整う、男のひとり旅
2025.8.1
-

山田錦
2025.8.1
-

受け継がれる温泉物語 第2話 初めての温泉
2025.8.1
-

灘五郷、日本酒の伝統に迫る
2025.5.2
-

一期一会の思い出を刻む 兵庫の絶景スポット
2025.5.2
-

梅雨を愉しむおこもり旅
2025.5.2
-

伝統ある有馬温泉街に西洋文化が息づく理由
2025.5.2
-

唯一無二の勾玉型ソファ
2025.5.2
-

桜咲く武庫川渓谷廃線敷を歩く
2025.2.28
-

自分を解放する気まま女子旅
2025.2.28
-

朝食と金泉・銀泉で心身をリフレッシュ
2025.2.28
-

三兄妹の成長を祝う物語 第1話 お食い初め
2025.2.28
-

灘の酒
2025.2.28
-

淡路「三年とらふぐ」の秘密
2024.12.19
-

レトロ建築とスイーツ散策
2024.12.19
-

兵庫の梅の名所と発酵処を巡る
2024.12.19
-

有馬籠の芸術作品
2024.12.19
-

北野異人館・神戸旧居留地の歴史を巡る
2024.12.19
-

姫路城下町紅葉巡り旅
2024.10.23
-

ご利益を贈る 巡礼旅
2024.10.23
-

健康と美へ導く、温活のすすめ
2024.10.23
-

時代と共に進化するホテル
2024.10.23
-

淡路3年トラフグ
2024.10.23
-

文化遺産を巡るドライブ旅
2024.8.11
-

絶品「神戸ビーフ」の秘密
2024.8.11
-

北館リニューアル
2024.8.11
-

アリマウマノスズクサの壁紙
2024.8.12
-

彫刻家・新谷英子氏作の太閤秀吉像とねね像
2024.8.12
-

兵庫の清流散歩
2024.5.17
-

親孝行の有馬温泉旅
2024.5.17
-

梅雨の情緒美を愛でる旅
2024.5.17
-

淡路・沼島の鱧
2024.5.16
-

一夏の思い出を、一生の思い出に
2024.5.16
-

兵庫五国の春を味わう
2024.3.11
-

甘い誘惑、いちごの楽園へ
2024.3.11
-

兵庫、桜絶景旅
2024.3.11
-

料理を飾る特注器
2024.3.7
-

ねねを連れ有馬へ通った本当の理由
2024.3.7
-

冬の絶景 六甲山の氷瀑
2024.1.11
-

城下町 出石を巡る
2024.1.11
-

心身の新しい整え方
2024.1.11
-

旅気分を味わう特製ぽん酢
2024.1.11
-

山陰の松葉ガニ
2024.1.12
-

温泉宿の愉しみ方に革新を
2024.1.12
-

心温まる、冬夜の光
2023.10.13
-

紅葉と芸術を愛でる旅
2023.10.13
-

いつまでも健康で愉しい日々を足の歪みを整え元気に歩ける日常を取り戻す
2023.10.13
-

有馬温泉、今昔史
2023.10.13
-

六甲山ハイキング
2023.8.8
-

有馬周辺を巡る家族旅
2023.8.8
-

梶木源治郎の功績を受け継ぐ有馬サイダー
2023.8.10
-

疲れを癒やす上質な眠り
2023.8.10
-

明石の紅葉鯛
2023.8.15
-

誰もが愉しめる会席へ
2023.8.15
-

唯一無二のおくどさん
2023.3.17
-

与謝野晶子が歌にした銀泉誕生の地
2023.3.17
-

気ままに巡る一人旅
2023.3.13
-

兵庫を味わう
テロワール旅2023.3.13
-

夏の有馬でゴルフ旅
2023.5.12
-

桜を愛でるドライブ旅
2023.3.13
-

梅雨が明け、夏本番
家族で楽しむ夏旅2023.5.12
-

梅雨の有馬でおこもり情緒旅
2023.5.12
-

グランバンケット森羅照明
2022.12.28
-

コロナ禍での新婚旅行
2022.12.27
-

プロポーズの翌朝
2022.12.26
-

ロビーに佇む女性像
2022.12.28
-

万葉の時代より歌人に愛された有馬の景色
2022.12.28
-

中央館シャンデリア
2022.12.28
-

中央館ロビー絨毯
2022.12.28
-

刻限は早めに
2022.12.28
-

夏は涼しく冬暖かに
2023.1.6
-

太閤秀吉も愛した有馬を巡る湯治の旅
2022.12.26
-

太閤秀吉も愛でたとされる
日暮らしの庭で錦秋を愉しむ2022.12.27
-

家族の物語を刻む場所
2023.1.6
-

小学校卒業のお祝い
2022.12.26
-

有馬の氏神様にお参りし、
清々しく夏を迎える2022.12.27
-

有馬の道は、一日にして成らず
2022.12.27
-

炭は湯の沸くように置き
2022.12.28
-

糸が織りなすアート
2022.12.28
-

花は野にあるように
2022.12.28
-

茶は服のよきように点て
2022.12.28
-

落とした思い出
2022.12.27
-

金婚式のお祝い
2022.12.26
-

雅中庵 お雛飾り
2022.12.28
-

有馬を巡る開運旅
2022.10.12
-

有馬人のみぞ知る
紅葉名所2022.10.12
-

兵庫の冬の恵みを
有馬で味わう2022.10.12
-

温泉と燗酒で温もる冬旅
2023.1.17
-

神秘の名湯
有馬温泉の謎に迫る2023.1.17
-

豊かな海が育む
立春の魚介2023.1.17
-

心身を整える
大人の癒やし旅2022.8.4
-

秋月の下で大人BBQ
2022.8.4
-

新緑輝く六甲山へ
自然を愛でる癒しの旅2022.6.27
-

滋味溢れる秋の味覚
2022.8.4
-

絶景贅沢BBQ
2022.6.27
-

麦わらダコと冷酒で
夏の風情を味わう2022.6.27
-

体と心が喜ぶ
朝食の選び方
朝食の5つのスタイル例2022.4.27
-

名門と名泉を満喫する
ゴルフ旅2022.4.27
-

農学博士に訊く、本当のおいしいとは?
農学博士×料理長 対談2022.4.27






