兵庫、桜絶景旅

春の到来を告げる花、桜。桜前線をチェックしながら花見の計画を立てておられる方も多いのではないでしょうか。桜前線は、日本列島におけるソメイヨシノの開花予想日を結んだ線のこと。桜の開花には「600度の法則」というものがあり、2月1日からの日々の最高気温を足して600度になる頃に開花すると言われています。このように気象条件によって桜の開花日は毎年変わりますが、それによって自然の営みを感じられるところも魅力のひとつです。また、日本には固有種として最も有名なソメイヨシノの他にも、交雑種を含めると100種類以上の桜があります。気象条件だけでなく、品種によっても開花時期や見頃はさまざま。桜前線よりも早くに花見を愉しめるところもあれば、遅くまで愉しめるところもあります。この季節、お花見を目的に有馬へお越しになる方も多いと思いますが、近隣にもたくさんの名所があります。今回は当館からお花見ドライブに最適なスポットを五つ紹介。各地の見どころや開花時期を参考に計画を立ててみてはいかがでしょうか。
近隣の名所で最も早くからお花見を愉しめるのは、小野市の「おの桜づつみ回廊」です。彼岸の時期に咲くといわれる江戸彼岸は3月中旬よりお愉しみいただけます。一方、最も遅くまで鑑賞できるのは「須磨浦山上遊園」です。須磨浦公園で発見された「須磨浦普賢象」は4月下旬が見頃です。当館より車で30分弱ほどの場所にある「武庫川さくら回廊」（三田市）や「夙川河川敷緑地」（西宮市）も県内屈指の人気スポット。いずれもソメイヨシノを中心とした川沿いの桜並木が美しく、3月下旬から4月上旬にかけて多くの人で賑わいます。当館から散歩がてらにお愉しみいただける名所として、特におすすめしたいのが有馬町内の「善福寺」です。樹齢270年を超えるとされる糸桜（枝垂れ桜）は、四月上旬から中旬にかけてお愉しみいただけます。
春になると一斉に花をつけ、一瞬で散ってしまうことから、儚く美しい花といわれる桜。見頃も一瞬のように感じますが、3月中旬から4月下旬まで長くお愉しみいただけます。桜の見ごろにお越しいただけない方も、有馬近隣にはさまざまなお花を観賞できるスポットがたくさん。この春は長い期間にわたってお花を愉しめる有馬へ、ドライブ旅に出かけませんか。