時代と共に進化するホテル

今年6月に北館5階のリニューアルを行うなど、昭和から平成を経て令和へと時代が移り変わった今も絶えず進化を続ける有馬グランドホテル。そんな当館がオープンしたのは、1964年東京オリンピックと東海道新幹線開通の前年にあたる1963年4月のことです。お客様の中には当館のカラーテレビでオリンピックを見たとお話しになる方もいらっしゃるほどで、長い方では60年もの月日をともに歩んできたことになります。「人生を、ともにするホテル」でありたいと願う私たちにとって、長きにわたってご愛顧いただけていることは何よりも喜ばしいことです。
私たちが大切にする旅館ならではの「おもてなしの心」は、昔も今も変わることはありません。その一方で私たちは伝統を大切にしながらも、絶えず革新を続けてきました。最初の大きな革新は1969年。大阪万博を翌年に控え、東館を新設しました。その後も1995年の阪神・淡路大震災では、大きな被害を受けた一号館を建て替え、約2年半後となる1997年8月に中央館をオープン。まだ記憶に新しい2020年東京オリンピックを目前に控えた2019年には、ラグジュアリーなクラブフロアを設けた「別墅 結楽」および愛犬との新しい旅を提案する「DOG UP VILLA」が誕生。お客様のニーズやライフステージが変わっても、いつまでも人生に寄り添えるように。私たちは、時代の節目に合わせてアップデートを重ねてきました。
来年はEXPO 2025 大阪・関西万博の年。また新たな時代の扉が開くことになります。北館のリニューアルは、それに合わせてのこと。この度の改装では、中央館や別墅結楽にはない2名様仕様のゆとりあるプライベート空間を設けました。ずっと先の未来に、万博やオリンピックの思い出を振り返ったときに、当館で過ごしたひとときをいっしょに思いだしてもらえるように。私たちはこれからもお客様の人生に寄り添えるよう革新を続けて参ります。