桜咲く武庫川渓谷廃線敷を歩く

新緑が輝き、さわやかな風が心地よい季節。当館へのご到着前やご出発後にハイキングを愉しみませんか。この時期におすすめなのは、かつての福知山線廃線敷を活用した武庫川渓谷のハイキングコース。生瀬駅から武田尾駅までの約2時間半の道のりは比較的平坦で難易度も低く、お子様連れのご家族もお愉しみいただけます。新緑に染まる渓谷沿いを鉄道遺構を辿りながら巡るコースには、見どころが満載。朱色に輝く第二武庫川橋梁に、展望広場からは山桜から新緑へと移りゆく景色を堪能できます。道中のトンネルではランタン等で照らしながら歩くのも、廃線敷ならではの体験で一興です。コース終盤の親水広場は、清流のせせらぎを聞きながら一息つける休憩ポイント。お弁当を持参し、ここで昼食を取るのもおすすめです。また、武田尾には、桜の研究に生涯を捧げたことで知られる笹部新太郎氏の桜の演習林（亦楽山荘）があり、現在は「桜の園」という名で親しまれています。笹部氏が残した桜は今も「櫻守の会」の皆さんによって管理されており、季節になるとエドヒガンやヤマザクラなどを愉しむことができます。ゴール地点となる武田尾駅周辺には、カフェや軽食をお愉しみいただけるお店も点在。電車が出発するまでのひとときをゆっくりとお過ごしいただけます。また、体力に自信がないという方は、武田尾から親水広場、桜の園を巡り武田尾へ戻るコースがおすすめ。全長1.3kmのコンパクトな道のりではありますが、廃線敷の雰囲気や渓谷に咲く山桜を気軽にお愉しみいただけます。
レールの面影を残す道に、趣あるトンネル。ノスタルジックな風景と武庫川渓谷の雄大な自然に日々の喧騒を忘れ、心身をリフレッシュしませんか。